医療照明の歴史2「無影にするってどういうこと?」

無影にするということは、どういうことなのでしょうか?

下記は、影を消す為の基本的な光制御方法の図式です。

光源増設手法・ディフューズ手法

写真撮影での方法

光源を増やしたり、光を拡散させることで、
影を薄くしたり、影の縁をぼやかしたりすることができます。

世界初の無影灯は多灯式でシャンデリアのような照明でした。
このように、たくさんの光源を設けることで影を打ち消すことができます。


バートレット式(1920年)

電球のカバーの内側に反射板を取り付けた単灯式の無影灯も登場しました。
反射板で光を拡散させて、影を打ち消す方式です。

ドイツ「パントフォス」(1950年代)

現在では、十数個の電球を同心円状に配置して、各電球の照射角度を変えることで、
医療器具や手をかざしても影が生じないように設計されています。

※ちなみに、曇り空は拡散タイプの天然の無影灯です^^

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