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医療照明の歴史1『医療用照明灯の光と影」

無影灯(手術灯)ってどういうものなのだろう、、と皆さんわからない方が多いかと思います。
手術の時、術者の手や医療器具の影ができると、術野が見にくくなって、手術が行いにくくなりますよね。そこで、外科手術で使われる医療用の照明は、術者や器具の影が生じないように設計された照明が用いられています。

そんな無影灯ですが、いつ頃から使われるようになったのでしょうか?

今回は、第一回目として、無影灯について少し歴史を紐解いてみます。
次回は、無影にする基本原理をご紹介していきますね。

手術の歴史

1804年 華岡青洲

江戸時代の外科医であり、世界で初めての全身麻酔(江戸時代後)を用いた手術(乳がん)に成功しました。

手術での患者の苦しみを和らげ、人の命を救いたいと考え、麻酔薬の開発を始める。研究を重ねた結果、チョウセンアサガオ、トリカブトを主成分とした6種類の薬草に麻酔効果があることを発見しました。

チョウセンアサガオ

トリカブト

この頃は、どんな照明の下で手術をしていたのでしょうか?
資料があまりありませんが、緊急でなければ、日中、日の明るいうちに行われたのでしょうか。
夜は行灯やろうそくの灯をかき集めるしか手がなさそうです。
いずれにせよ、照明環境はあまり良くなさそうです。

 

1846年 マサチューセッツ総合病院にて

歯科医であるウィリアム・T・G・モートンによって、エーテルを麻酔として用いた最初の公開手術(首の腫瘍切除)を行いました。

写真からは、日中に明かり窓からの光で行われているようにも見えますね。
西洋は明かり窓を設けている手術室も多かったようです。

 

1920年  世界初の手術灯 バートレット式

シャンデリアの様な形状配置で、8個の電球を用いた無影灯(多灯式)が誕生しました。
たくさんの光源を設けることで影を打ち消すことができます。

約100年前に初めて開発されたシャンデリア式。
現在はLEDとなり、光源もずいぶん違いますね。

次回は、無影灯の仕組みを詳しくご紹介していきます!

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